skouya’s diary

本に関するあらゆること

『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス)』

オートファジーをご存知であろうか。 「自ら(Auto)」を「食べる(Phagy)」というその名の通り、自らの細胞質成分を食べて分解することで、生命活動に欠かせないアミノ酸を得る働きをおこなう細胞内小器官の1つである。 オートファジーは、その働きから、…

『魔王: 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』私たちの日常のすぐ近くにある恐怖

その男は南アフリカで生まれた。 10代でコンピュータを手にすると、暗号で世界を想像する自分の能力の虜となり、寝る間を惜しむほど熱中した。 そんな彼が発明したエンクリプション・フォー・ザ・マス(E4M)という暗号化プログラムは、アメリカ政府ですら破…

『20憶人の未来銀行』

本書は、FinTechといった金融系ビジネス書と思いきや、一人の日本人による波乱万丈なノンフィクションノベルという側面ももっている。世界で銀行口座を持たない成人の数は20億人と言われているそうだ。著者が目指すのは、その人達をも巻き込んだ新たなお金の…

『細菌が人をつくる』

本書では、人間と共生しているさまざまな細菌(以下、常在細菌)についての最新研究が紹介されている。私たちに共生している常在細菌は、過食症や肥満傾向、そしてうつ病や自閉症などの脳の病気にも関係しているという研究が報告されている。本書を読めば、…

『料理人という生き方』

本書は、数々の料理の紹介とともに、料理人としての絶頂も挫折も経験した不屈の精神をもつ男の生きざまが描かれている。決して自分の思いを読者に押し付けるのではなく、淡々とした口調で綴られ、仕事や人生に悩む人に勇気を与えてくれる本だ。 著者である道…

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

AI(人工知能)という言葉を聞かない日はない。日々、「AIが神になる」、「AIが人類を滅ぼす」、「シンギュラリティが到来する」といった言葉が世間を騒がせている。しかし本書はこう断言する。 “「AIが神になる?」-なりません。「AIが人類を滅ぼす?」」…